クロノクロウ037 「こんなさらっと言えないよ…」


本の挿絵を考えるにあたって

もっとも、胸が苦しかったのは

母が僕に、ばぁばの癌のことを伝えたシーン。

おかあさんは

ばぁばの娘さんでは、ない、と思いました。

あくまでも

私が挿絵を描くにあたっての推測です。

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娘だったら

こんなさらっと言えないよ。。。

まぁ、関係性にもよるでしょうが

…あくまでもわたしの推測(しつこいネ)

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言った側の心情を想像すると

これはかなりきつかったのではなかろうか。

、、、触れたくなかったけど。

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私の父は、癌でした。

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癌のことは、

携帯にかかってきた

母からの電話で、知りました。

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父は、幾度の手術を乗り越え、

仕事に復帰した時期もあり、

最初の癌発覚からは、

だいぶ長生きしましたが…

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今回の挿絵を考えるにあたって

当時の自分の記憶の掘り起こしは

避けては通れないことでした。

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ていねいに

思い出すと

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母が、できるだけ

私を不安にさせないよう

はなしてくれていたことに、気づきます。

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だからこそ

動揺は、小さく済んだけれど。

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母は、どんな気持ちで

私に連絡をしてきたのだろう

そう考えた途端

しばらく、涙が止まりませんでした。

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封印していた

当時のココロのザワザワも

思い出しました。

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お話自体は

創話、なのかな?ですが、

この場面の一連の絵は

当時の私の記憶をもとに、かいたものです。