本の挿絵を考えるにあたって
もっとも、胸が苦しかったのは
母が僕に、ばぁばの癌のことを伝えたシーン。
おかあさんは
ばぁばの娘さんでは、ない、と思いました。
あくまでも
私が挿絵を描くにあたっての推測です。
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娘だったら
こんなさらっと言えないよ。。。
まぁ、関係性にもよるでしょうが
…あくまでもわたしの推測(しつこいネ)
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言った側の心情を想像すると
これはかなりきつかったのではなかろうか。
、、、触れたくなかったけど。
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私の父は、癌でした。
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癌のことは、
携帯にかかってきた
母からの電話で、知りました。
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父は、幾度の手術を乗り越え、
仕事に復帰した時期もあり、
最初の癌発覚からは、
だいぶ長生きしましたが…
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今回の挿絵を考えるにあたって
当時の自分の記憶の掘り起こしは
避けては通れないことでした。
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ていねいに
思い出すと
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母が、できるだけ
私を不安にさせないよう
はなしてくれていたことに、気づきます。
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だからこそ
動揺は、小さく済んだけれど。
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母は、どんな気持ちで
私に連絡をしてきたのだろう
そう考えた途端
しばらく、涙が止まりませんでした。
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封印していた
当時のココロのザワザワも
思い出しました。
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お話自体は
創話、なのかな?ですが、
この場面の一連の絵は
当時の私の記憶をもとに、かいたものです。